ありたんぼ
僕は大学4年生の時に6ヶ月間、交換留学をしました。
留学先はアメリカのUCSD Extensionという学校。いわゆる語学学校で、カリフォルニア・サンディエゴにあります。
サンディエゴは気候が良く、留学生が本当に多い都市ですね。
UCSD Extensionは語学学校なのですが、かなり本格的かつ学術的に英語を学ぶことできるんです。
普通の語学学校だと観光ついで的な要素が強かったりますが、UCSD Extensionは大学進学を見据えた学生が多いです。
とはいえ、
「実際のところUCSD Extensionはどのような学校なの?」
「サンディエゴでの留学生活ってどんな感じ?」
という疑問はあるかと思います。僕自身も留学前は色々な方の留学体験記を読んでいました。
なので今回は、僕自身の留学経験を踏まえて、UCSD Extensionでの留学について紹介していきます。
この記事を読めばサンディエゴでの留学生活のイメージが湧くかと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
UCSD Extensionはどういう学校なの?
UCSDはUniversity of California, San Diego(カリフォルニア大学サンディエゴ校)の略で、ExtensionはESL(大学付属学校)、いわゆる語学学校です。みんなUCSDと言うので覚えておきましょう。
基本的にどのコースもクオーター制。
僕が参加していたEnglish Language Programsの年間スケジュールは下記でした。
・9月下旬から12月上旬
・1月上旬から3月下旬
・4月から6月中旬
・6月中旬から9月上旬
冬休みは1ヶ月近くあるので、多くの友達がニューヨークやラスベガスへ旅行していました。
そのUCSD Extensionには大きく分けて3つのプログラムがあります。
1, English Language Programs
2, University Credit Programs
3, Certificate Programs
3つのプログラムを簡単に紹介していきますね。
1) English Language Programs
1つ目の一般的な語学学校のプログラムはEnglish Language Programsで、僕はこのプログラムに参加しました。
English Language Programsの特徴は、学部の授業を受けるための英語力を身につけることが目的です。
なので大学の授業で付いていけるような、ノートの取り方やエッセイの書き方を学んでいきます。
2) University Credit Programs
2つ目のUniversity Credit Programsは学部の生徒と一緒に授業を受けられます。
ですが、誰でもこのプログラムに入れるわけではなく、出願時に英語の基準を満たさなければなりません。その基準はTOEFL iBT 90点、IELTS 7.5なのでかなりハイレベル。
基本的に、この点数を満たすために、English Lanuage Programsを受けるようなイメージですね。
3) Certificate Programs
Certificate ProgramsはTEFLとBusinessの2コース。
TEFLは英語を教えるための資格で、英語の先生を目指すネイティブも受けていますよ。
Businessはその名の通りビジネスを学ぶためのコース。3クオーター連続で通って、卒業するとアメリカの会社でインターンシップをできる権利が得られます。
Certificate Programsに参加する方の多くが、インターンシップをするためと言っても過言ではないです。
僕のルームメイトはBusinessクラスを取っていましたが、本キャンパスではなく、別のキャンパスで授業を受けてました。
UCSD Extensionの授業面
次は、UCSD Extensionの授業面ですね。授業やシステムの特徴について詳細に紹介します。
僕はEnglish Language Programsだったので、University Credit ProgramsやCertificate Programsは異なります。
レベルで受ける授業が変わる
入学初日に英語力のレベル分けテストがあり、そのレベルに応じて授業を受けます。
レベルは99〜110まであり、99は初心者、110レベルになると流暢に話せる状態です。
ここで注目すべきことは、この99〜110は3つのレベルに分けられています。
99〜104
105〜107
108〜110
気をつけてほしい点は、104と105のレベルにはかなりの差があるということです。
104に入らなければ、言ってしまえば英語があまり上手ではないクラスメートばかり。そういう学生に限って授業態度も良くないですねー。
逆に105へ滑り込めば、英語がかなり上手い、107レベルの人と一緒に授業を受けることができます。僕は105〜107に入れたため、より英語力も授業態度も良い高い学生と一緒にディスカッションなどをしました。
ちなみにレベル分けテストは、
・リーディング(文法)
・ライティング
・リスニング
・先生と対面での会話
これら4つを1日で全部受けます。
レベル分けテストは本当に大切なので、手を抜かずに105クラス以上に入りましょう。
授業で活用されたTED動画をまとめました
アメリカの語学学校の授業でも扱われるTED動画10選まとめ
1週間の時間割
僕が取っていたコースは、English Language Programsの中のIntensive Academyというコースでした。
このクラスは朝からみっちり授業があります。
僕の時間割は下記でした。
※レベルが105以上の場合の時間割。
【月曜日・水曜日】
8:30〜9:20 リーディング
9:30〜10:20 ライティング
10:40~12:20 コアクラス(※)
12:20~13:05 昼休み
13:05〜2:20 選択授業
【火曜日・木曜日】
9:30〜10:20 or 10:30〜11:20 選択授業(ボキャブラリー)
12:30〜14:20 文法
14:30〜16:20 選択授業
【金曜日】
8:30〜9:20 リーディング
9:30〜10:20 ライティング
10:40~12:20 コアクラス(※)
金曜日は月曜日・水曜日と同じですが、午後の選択授業がないため午後は自由です。
選択授業は「会話のクラス」や「TOEFL対策」など多くの選択肢から選ぶことができます。
どれを選んだらよいかわからない方でも、先生がその人にあったオススメの授業を教えてくれるので安心!
またコアクラスは自分の担任が持つ授業で、「Fuencyという会話の授業」または「ライティングの授業」のどちらかを割り当てられます。なので、月曜日・水曜日・金曜日はライティンのクラスが2つということも有り得ますね。
ちなみに、Fluecnyを割り当てられても、交渉すればライティングに変更できます。
コアクラスでは、授業以外にも手続き的な事務連絡があったり、またクラスによっては課外活動などもありましたよー。
1クラスの人数と国籍比率
基本的に1クラスは10人程度の少人数。少人数なのでその場での発音や質問はしやすい環境ですし、クラスメイトとも友達になりやすいですね。人気の授業になると20人になり、かなり賑やかです。
特に人気だった授業はConversationでした。
この授業が人気である理由は、現地の大学生と毎回グループワークがあります。同世代のネイティヴと気軽に話すことができるんです。
他の授業とは違い、プレゼンテーションをするという形態ではなく、リラックスして会話やディスカッションを楽しむという授業。楽だからというよりも、Conversationの授業はネイティブと仲良くなれ、かつ20人以上のクラスメイトと友達になることができる点ですね。
また学生の国籍に関して、多かったのはサウジアラビア人、クウェート人、韓国人、日本人です。
どのクラスにも4人以上はサウジアラビア人とクウェート人がいるような環境。日本人も結構多く、1クラスに2人は確実にいました。
ただクラスに1人、日本人がいた方が、聞きそびれたところやわからなかったところをシェアできるというメリットもあります。
授業は1分も遅刻できない
UCSD Extensionでは1分の遅刻であっても、遅刻扱いとされます。遅刻と欠席を積み重ねると、最終的にはクオーター終わりに修了証をもらうことができません。
やる気のある学生や時間に正確なアジア人、特に日本人からしたらそれくらい厳格でも問題ないですよね。
ですがアラブ人は時間にゆるいのか、遅刻をするなんていうのは頻繁でした。あまりに遅刻が多いので、もう学校来るなよと本気で思いましたねー。
とはいえ、全く遅刻や欠席をしてはいけないのかと言われるとそうではなく、数回までの遅刻・欠席は許されています。
体調崩したけど、学校に行って風邪を拡散したら元も子もないので。どう欠席や休みを使うかは人それぞれですが、中には1回分の欠席を使って旅行している人もいました。
普通に生活している分には問題ないので、重く受け止める必要はないですよ!
UCSD Extensionの生活面 : アパートメント
アパートでルームシェアをする場合は、Costa Verde Apartmentというアパートになると思います。
Costa Verdeは一般のアパートで、UCSD Extensionの学生や学部生に加え、一般の人も生活しています。道路を挟んで、北と南に分かれていてかなり大きいアパート。
僕自身もCosta Verdeに住んでいましたよ。理由はパンフレットにも載ってたし、家具もすべて込みだったので楽かなと思った程度の理由。
シェアハウスの場合は4人で住み、1部屋を2人ずつシェアします。家具、電気代、水道代、ジムなど全部込みで、1か月950ドル。ラホーヤという裕福な場所に加え、学校にも近いことを考えればまだ許容範囲。
自分で探すこともできるのですが、時間も労力もかかるので、Costa Verdeで良いかと思います。
1人部屋もできますが、金額は単純にシェアハウスの倍。
よっぽどのお金持ちや他の人と絶対住めないという方以外は、シェアハウスをオススメします!色々な国籍の人と一緒に住んで、文化の違いを経験したり、政治・経済について話したりした方が絶対良い経験になります。
それ以外にもCosta Verdeはパーティーばかりのアパートとも言われ、週末になるとあちらこちらでパーティーやっています。夜の10時以降騒ぐと隣の部屋から苦情がきて、警備員が来たりするなんていうのはCosta Verdeあるあるですね。
一般の人も住んでいますが、本当に学生のアパートと言っても過言ではないくらいパーティーばかり。
ただハウスメイトやルームメイト、学校の友達に誘われないと本当に寂しい時間を過ごすことになります。
実際に日本人の知り合いは誰にも誘われなくて、寂しい日々を送っていたようです(笑)。
またUCSDまでは、学生しか乗れない無料のシャトルバスが出ているのですが、Costa Verdeの南側近くにUCSDのシャトルバスのバス停があるので非常に有難い。
僕は南側に住んでいたので、寝坊してもギリギリ間に合うことは多々ありました。もし北側に住んでいたら絶対間に合ってなかったです。
UCSD Extensionに留学した感想
僕はUCSD Extensionに半年間留学して、良かったと思っています。
以前に普通の語学学校へ留学したことがありましたが、UCSD ExtensionのようなESLの方が英語力が上がります。
というのもTEFLを持っている先生ばかりで、英語を教えるスキルがあり、かつ英語を伸ばす方法を知っているからですね。留学3か月目で伸び悩んでいる際も、その旨の質問をしたら的確なアドバイスをくれ、その後は英語が飛躍的に伸びました。
具体的に役立った授業に関してはライティングの授業。
このUCSD Extensionに留学するまでは英語でのエッセイの書き方はもちろん、日本語でさえも習ったことがありませんでした。
何となく抽象→具体で書くということは知っていましたが、実際には何から書いて良いか分からずそのまま止まってしまうことが多かったんです。
ですがUCSD Extensionでは、まずプロットを作ることの大切さから入り、その次に問題点を挙げ、意見→具体例、結論というフォーマットを学べます。
しかしただこれに沿って書くだけではダメで、接続詞の使い方であったり、エッセイにあった適切な語彙の選択など。特に、最初は語彙の選択で何度も何度も添削をされては、書き直しを繰り返していました。
その結果、最後のテストでは満点近い点数を取れるまでになり、今では自信を持って英語でエッセイを書けます。
UCSD Extensionだからこそ学べたことだなあと思います。
ライティングは一例で、その他にもプレゼンテーションの授業も選択することができます。かなりハードな授業で、突発的に1人で1分間ランダンムなお題について説明をしないといけなかったり。
極めつけは1人で10〜20分間のプレゼンテーション。日本語で20分のプレゼンテーションもきついのに英語なんて・・・と何度も言ってました。
ですが家で何度も何度も練習して、カンペ見ながらなんとか乗り越えました。
やはりそれだけ練習したからなのか、英語で伝えるという能力が上がっているなと実感できるまで英語力が伸びていました。
UCSD Extensionへの留学で大事にすべきこと
UCSD Extensionには英語を勉強する環境が整っています。素晴らしい先生はいるし、近くのメインキャンパスに行けば、ネイティブの学生がたくさんいます。
ですが、僕が声を大にして言いたいことは、行動をしないと英語は伸びないということです。やはり学校はあくまでインプットだと思っていて、それをアウトプットしていくことが本当に大事です。
家で勉強をしているだけでも、ある程度しか英語は伸びないです。
せっかく高いお金を払って留学しているので、楽しみながら英語を学部ことが大切だと思います。
「海外での生活が楽しい」と思い始めた時には英語力はぐんと伸びてきますよ。
この記事を読んだ方は、ぜひ充実した、有意義な留学生活を送ってほしいです。
それではまた今度ー。